これは、包丁研ぎ器です。
「研ぎ器が必要なのではなく、鋭く切れる包丁(ナイフ)が必要だ。」
この原則に従って、料理好きのあなた(趣味)とプロの料理人(一流の切れ味)の両方の要求を満たすために、ROLLSCHLEIFER(ロールシュライファー)は開発されました。
ロールシュライファーが本国ドイツで開発されてから5年、日本に来て2年、長年金属加工工場を経営してきた技術者の腕は、極めて正確で精巧なものであることは、今日までの実績が証明します。
彼らは、この5年間、常にお客様の声に耳を傾け、愚直に研究を繰り返し、この度更なる進化を遂げてバージョンアップ。
ロールシュライファー2シリーズの誕生です。
ロールシュライファー2の進化とは
15°の角度には理由があります。包丁には、様々な素材、用途、大きさのものがあります。ですが、海外の包丁も日本の包丁も、実は、ほとんど全ての包丁は13°〜17°の角度に刃付けされている、と開発者は言います。
ただし、特に両刃の包丁のように刃の面積が小さい場合、その包丁の元々の刃付けが14°なのか16°なのか、その微差を見極めるのは困難です。故に、どんな刃も「15°に固定して研ぐ」ことが、安定的、且つ鋭い刃先を作るという目的を果たすために、最も合理的で、長い歴史で培った日本の研ぎの技術がそれを証明しています。
プロ仕様の包丁、ダマスカス包丁、鋼の包丁など、特に高品質な包丁の場合は、15°に固定して研ぐことをオススメします。
一番の理由は、より早く研ぐためです。
例えば、安価な包丁や、アウトドアナイフなど特殊な形/サイズの刃の場合、刃付けが極めて先端だけのケースや、17°以上の角度に刃付けされていることがあります。
その場合、15°に比べて20°の方が勾配が大きいので、20°に固定する方がより早く刃を削ることが可能です。
また、長年手入れされていない包丁や、錆び・欠けのある包丁等の場合も、15°に整えるためには通常以上に時間がかかるので、20°に固定して研ぐことをオススメします。
(現行)ロールシュライファーのウッドプレートには、大きい刃用と小さい刃用の2面があります。また、2つの丸いネオジム磁石に包丁を固定します。
一方、ロールシュライファー2のウッドプレートは、ネオジム磁石を内蔵し、表面にシリコンパッドを設置することにより、滑りを防ぎ、包丁をより強靭に固定することが可能になりました。
この進化により、小さい刃用の面を設置しなくても、大きい包丁も小さい包丁もシリコンパッド面のどの位置にもしっかり固定することができます。
次に、ロールシュライファー2のグリップローラーは、プレス装置と内蔵ボールベアリングの改良により、極限まで抵抗を減らすことに成功しました。
(現行)ロールシュライファーも、ほとんど抵抗を感じることはありませんでしたが、比較してみると、明らかな転がり心地の違いを実感します。
ロールシュライファー2は、ホーニング盤(※1)の素材を、ステンレスからセラミックに改良しました。
セラミック素材への改良により、バリ取り(※2)の効率を上げ、さらに刃をより滑らかに整えることが可能になりました。
※1 ホーニング...表面仕上げ加工の一種
※2 バリ...刃を研ぐ際に出る金属の削りカス
